【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は29日、韓米両政府に対し対話と平和的環境醸成のための「政策的決断」を求めた。
 国防委員会政策局報道官は同日、朝鮮中央通信を通じ国防委員会名義の談話を発表し、現在実施されている韓米合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)や、北朝鮮を非難するビラ散布を批判した。その上で、「今こそ、対話の相手を狙った時代錯誤的な行動ではなく、対話の雰囲気と平和的環境づくりに有益な政策的決断のみが許されるときだ」と主張した。
 北朝鮮のこのような主張は、最近、南北間で開城工業団地の正常化や離散家族再会実施で合意し、高まった和解ムードを壊さないとする意志を示し、韓米両政府に対話のための努力を促したものとみられる。
 また、UFG演習に米軍の核戦略爆撃機が動員されたとしながら、「朝鮮半島の真の非核化を望むなら米国自身がわれわれに対する核を利用した恐喝を中止すべきだ」と主張した。併せて、韓国は米国には核を容認し北朝鮮の核保有を否定する二重のスタンスを改めるべきだと指摘した。
 これまで対外的に威嚇姿勢を示してきた国防委員会は、今年6月、米国に高位級会談を提案する談話を発表するなど、朝鮮半島の対話ムード醸成に積極的な姿勢をみせている。

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