寄宿舎に戻るハンソルさん=27日、ルアーブル(聯合ニュース)
寄宿舎に戻るハンソルさん=27日、ルアーブル(聯合ニュース)
【ルアーブル(フランス北西部)聯合ニュース】北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の孫、キム・ハンソルさんがフランスの高等専門教育機関・グランゼコール、パリ政治学院で大学生活を始めた。 
 ハンソルさんは現在、ルアーブルにあるキャンパスに通い、キャンパスから100メートルほど離れた寄宿舎で生活している。

 聯合ニュース記者が27日午後(現地時間)に寄宿舎を訪ねたときはハンソルさんの部屋の鍵は閉まっていた。夜11時ごろに戻ってきたハンソルさんは、丸い金縁の眼鏡を掛け、白い半袖シャツと半ズボンを着た平凡な大学生の姿だった。
 ハンソルさんは、「なぜフランスで学ぶのか。何について勉強するのか」との質問に対し、無言のまま足早に3階の自室に戻っていった。ハンソルさんを保護する北朝鮮の関係者の姿は見られなかった。
 寄宿舎で共に生活する学生らもハンソルさんについて全く知らないでいたが、韓国特派員らの突然の訪問に当惑していた。
 同じ学年の女子学生はハンソルさんについて「記者が来るまで、金総書記の孫だという事実を全然知らなかった」と驚きの様子だった。取材陣からハンソルさんの印象について尋ねられると、「とても親切で良い学生だ」と答えた。
 同校は32カ国・地域の学生約200人が在学中で、欧州やアジアの政治、国際関係、経済、歴史、法律などに関する学科がある。
ハンソルさんは5月にボスニアにあるインターナショナル高校、ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)を卒業した。

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