柳長官は朝鮮半島信頼プロセスの概念について、「揺るぎない安全保障を土台に南北間の信頼を構築することで、南北関係を発展させるとともに朝鮮半島に平和を定着させ、ひいては統一の基盤を築くという対北朝鮮政策」と説明した。
同部は4大推進課題として▼信頼構築を通じた南北関係の正常化▼朝鮮半島の持続可能な平和の追求▼統一のインフラ強化▼朝鮮半島の平和統一と北東アジアの平和に向けた協力の好循環の模索――を提示した。
具体的には、南北当局間の対話を再開し、常設の対話チャンネルを構築する計画だという。2008年7月の北朝鮮軍による韓国人観光客射殺事件を機に中断された金剛山観光については、観光客の身辺の安全保障などを土台に再開させる方針を明らかにした。
同部は北朝鮮の非核化の進展具合や信頼構築に合わせて、▼北朝鮮の電力、交通、通信などのインフラ拡充▼北朝鮮の国際金融機関への加盟支援や北朝鮮経済特区への進出模索▼南北交流・協力事務所の設置推進――などの内容が盛り込まれた「ビジョンコリアプロジェクト」を推進すると説明した。
北朝鮮核問題と対北朝鮮政策の関連性については「非核化の進展がないまま南北関係の発展だけを進めることも望ましくないが、南北関係の全ての事案を核問題と関連付けてアプローチすることも望ましくない」とした上で、非核化前であっても交流や協力、人道的支援などを通じて信頼を構築し、非核化の進展具合に合わせてビジョンコリアプロジェクトなどの大規模な経済協力事業も本格的に推進すると説明した。
柳長官は対北朝鮮政策のキーワードとなる「信頼」について、「互いに対話し、約束を守り、交流・協力を重ねる過程を通じて醸成されるものだ。平和を乱す間違った行為に対しては断固として対処し、必ず対価を払わせるというのも信頼構築の過程の一部だ」と述べた。
Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0