現代峨山のツアーセンター=(聯合ニュース)
現代峨山のツアーセンター=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は北朝鮮政策と関連し、南北離散家族再会と金剛山観光再開問題を別の事案として分けて対応することを決めた。政府当局者が19日、明らかにした。
 これは北朝鮮の離散家族再会と金剛山観光再開問題の連携戦略に巻き込まれることを避け、原則的に対応するという方針を示したものと考えられる。
 北朝鮮は前日、対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」の報道官談話を通じ、韓国政府が提案した離散家族再会に向けた23日の赤十字実務協議開催を受け入れた上で、会談場所を金剛山に指定した。さらに、北朝鮮は22日に金剛山観光再開に向けた協議を別途開催することを提案した。
 韓国政府としては、金剛山観光中断は2008年7月に韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺された事件を受けたもので、事件の再発防止に対する確実な解決策が取られなければ観光を再開することはできないという立場を取っている。
 別の当局者は19日、金剛山観光再開問題の解決に向け取り組むとの考えを示しながら、「北朝鮮の協議開催提案については、政府内で検討してから立場を明らかにする」と述べた。
 これに関連し、ある当局者は「金剛山観光について、政府のこれまでの立場や南北関係の全般的な状況を見守りながら対応方法を決定する」と明らかにした。また、金剛山観光再開について「肯定でも否定でもなく、慎重というのが正確な表現だ」と、政府内の雰囲気を伝えた。
 北朝鮮は同日午前、南北軍事境界線上の板門店にある南北連絡ルートを通じ、前日に発表した祖国平和統一委員会の報道官談話内容を正式に韓国側に伝えた。
 これを受け韓国政府は、離散家族再会に向けた実務接触を金剛山ではなく、当初韓国側が提案した板門店で行いたいとする立場や、金剛山観光再開に関する協議について、あらためて立場を明らかにするという内容の通知文を北朝鮮側に伝達する方針だ。
 政府は今週から韓国と北朝鮮の経済協力事業、開城工業団地の南北共同委員会構成の話し合いや団地の設備点検も本格的に進める見通しだ。
 また、一両日中に「共同委員会構成および運営に関する合意書」について韓国側の案を確定し、板門店ルートを通じ北朝鮮と本格的な協議に入る方針だ。
 政府は17日続き19日も団地内の設備点検のため、韓国側企業関係者を派遣した。 

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