【ソウル聯合ニュース】北朝鮮のハッカーが韓国のネットワークに侵入することを手助けしたとされる韓国のIT企業が、当局の家宅捜索を受けたことが31日、分かった。
 公安当局によると、情報機関の国家情報院は30日、ソウル中央地検の指揮のもと、この会社代表の自宅と事務所、同社にサーバーを提供した会社などを家宅捜索した。
 同代表は韓国でサーバーを借り、2年前にそのIDとパスワードを中国にいる北朝鮮ハッカーに渡した疑い(国家保安法違反)をもたれているようだ。北朝鮮ハッカーはこの会社のインターネット接続共有の権限も持ち、韓国のネットワークに侵入し、コンピューターを踏み台にするための不正プログラムをばらまいたとされる。これらを使えば、DDoS攻撃(分散型サービス妨害)などの大規模なハッカー攻撃が可能だ。このIT企業を通じ北朝鮮ハッカーが感染させた韓国のパソコンは、最大10万台に達するとみられる。
 会社代表はかつて学生運動を行っていたとされる。公安当局は、同代表が数年前、中国所在の南北合弁IT企業勤務を機に北朝鮮の工作員と接触した可能性があるとみて、近く聴取する方針だ。

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