交渉が始まった第2回韓日中FTA交渉=30日、上海(聯合ニュース)
交渉が始まった第2回韓日中FTA交渉=30日、上海(聯合ニュース)
【上海聯合ニュース】韓国、日本、中国による自由貿易協定(FTA)締結に向けた第2回交渉が30日、中国・上海で始まった。来月2日まで開かれる。
 韓国からは外交部の禹泰熙(ウ・テヒ)通商交渉室長を首席代表に、企画財政部、外交部、農林畜産食品部などの担当官らが出席した。日本からは外務省の長嶺安政外務審議官(経済担当)、中国からは商務省の兪建華国際貿易交渉副代表(次官級)が首席代表として出席した。
 交渉では商品・サービス・競争・総則分野の作業部会、知的財産権、電子商取引分野の専門家会合が開かれる。交渉方式や商品譲許(相手国の商品について一定のスケジュールで関税を撤廃するという約束)方式に関する協議も行われる。
 韓日中は昨年11月にFTA締結のための交渉開始を宣言し、本格的な交渉を進めているが、3国の発展の格差、民間産業に対する意見の違いなどがあり難航が予想される。
 3カ国間の関税障壁の撤廃に向けたFTAが成立すれば、人口15億人、国内総生産(GDP)の合計が14兆ドル(約1376兆円)に達する巨大な域内市場が誕生する。経済的協力関係から政治同盟として発展した欧州連合(EU)のように、韓日中FTAが侵略や植民地支配などの過去を乗り越え、新しい北東アジア協力時代を開く礎になると期待される。
 ただ、各国の構造調整負担、領土紛争、中国経済圏拡大への懸念、北朝鮮問題などさまざまな政治的、経済的対立要因があり、交渉は容易ではないとみられる。

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