【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は10日、先月の中国訪問で会談した習近平国家主席や李克強首相が北朝鮮の核開発について「絶対にだめだ」との断固とした考えを示したと明らかにした。青瓦台(大統領府)で開かれた韓国メディア幹部との懇談会で述べた。
 朴大統領は、訪中時に発表した韓中未来ビジョン共同声明に北朝鮮の核開発を容認しないとの文言が盛り込まれず、代わりに「朝鮮半島非核化」との表現が使われたことについてさまざまな指摘があるが、中国に配慮した表現だったと明かした。その上で北朝鮮核問題について共感を得たと強調した。
 北朝鮮との首脳会談に向けた非公式の接触が行われているかとの質問には、開城工業団地のような分野から信頼を積み重ねてこそほかの分野でも前進できるが、「現在は基本的な信頼を積み重ねることも非常に難しい状況」と述べた。
 また、北朝鮮がたびたび自分たちの「最高尊厳」に言及しているが、韓国国民にも尊厳があるとして、北朝鮮に対し言葉遣いに気をつけるよう求めた。
 歴史教育の強化をめぐっては「重要な科目であり評価基準を設けるべきだ」として、歴史科目を大学入試の評価基準に反映する方向で検討を進めるよう示唆した。

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