【世宗聯合ニュース】韓国と中国が560億ドル(約5兆5000億円)相当の通貨交換(スワップ)協定の期限を3年延長した。
 中国を訪問中の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と習近平国家主席が27日の会談後に署名した「韓中未来ビジョン共同声明」によると、両国は2014年10月に終了する通貨交換協定の期限を2017年10月まで延長することで合意した。
 声明には、必要であれば通貨交換枠の規模も拡大できるとの内容が盛り込まれた。韓国政府関係者は「状況に応じて規模拡大もあり得るという内容であって、現時点ではいかなる交渉も進められていない」と明らかにした。
 韓中の通貨交換の規模は過去最高水準である上、1年以上残っている期限をさらに延長したことから、これまで以上に両国間の協力も強化されたと評価されている。
 韓中通貨交換協定の延長は、韓国と日本が来月3日に期限を迎える30億ドル分の通貨交換協定を延長しない方針を決めたこととは対照的だ。これについて、韓国が日本への経済依存度を下げる代わりに中国への依存度を拡大しているとの見方も出ている。
 韓国政府関係者は「日本との通貨交換協定は規模が大きくなく、現在の韓国経済の状況では必ずしも必要ではないとの判断に基づき延長しなかった。韓中通貨交換協定も急を要するものではないが、貿易促進などの目的が協定に新たに反映されたため延長の必要性があると判断した」と説明した。

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