【ソウル聯合ニュース】米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的金融緩和の早期縮小に言及したことを受け、韓国企画財政部の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)第1次官は23日、ソウル市内でマクロ経済金融会議を開き、金融市場での不安が拡大しない必要な措置を施行する方針を明らかにした。
 秋次官は為替市場の変動性拡大を狙った投機的な取引などで為替が急変動する場合は積極的な市場安定策を取るほか、7月の長期債の発行を縮小するなど、流動性を弾力的に調整すると説明。韓国は市場の基礎体力がほかの新興国より良好なため、急激な資本流出の可能性が低く、長期的で落ち着いた姿勢を堅持する必要があると強調した。
 バーナンキ議長の発言後、外国人投資家の売りが広がり、韓国の総合株価指数(KOSPI)は約3%下落し、国債の金利は急騰している。ウォン・ドル相場は20日の1ドル=1130.8ウォンから22日には1ドル=1154.7ウォンと、大幅に下落した。
 秋次官は7月に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議などで、主要国の政府や中央銀行などに対し、市場の変動性緩和に向けた国際協調を強化する考えを示した。

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