【ソウル聯合ニュース】韓国航空大手の大韓航空とアシアナ航空が高級食材のフカヒレの空輸を取りやめる動きを見せている。
 大韓航空は20日、フカヒレの空輸を10日から停止したと発表した。同社はこれまで依頼があった際には野生生物の国際取引に関するワシントン条約の規定に従い、有効な証明書がある場合のみ空輸に応じてきた。
 しかし、今年3月にタイで開かれたワシントン条約締約国会議でシュモクザメなど5種類のサメが規制対象に定められ、5月には米ニューヨーク州でフカヒレの流通を禁止する法案が可決されるなど、世界的にフカヒレ目当てで乱獲されるサメの保護に向けた動きが強まっていることを受け、空輸停止を決定した。
 アシアナ航空も同様の決定をした。香港のキャセイパシフィック航空やニュージーランド航空などもフカヒレの空輸を取りやめている。
 フカヒレは1キロ当たり最低800ドル(約7万8000円)に上る高級食材で、フカヒレを取るために年間7300万匹のサメが乱獲されているとの指摘もある。

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