(左から)F35A、ユーロファイター、F15SE=(聯合ニュース)
(左から)F35A、ユーロファイター、F15SE=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国史上最大の兵器導入事業である次期戦闘機(FX)事業の価格入札(交渉)が18日から始まった。
 韓国防衛事業庁は、ロッキード・マーチン(F35A)とボーイング(F15SE)、EADS(ユーロファイター)の3社から価格入札書を受け取ったと明らかにした。交渉が順調に進めば、来月中にも導入機種が最終選定されるもようだ。
 ただ、3社の提示額が韓国政府の予算8兆3000億ウォン(約6953億円)内に収まらなければ、事業の再検討も避けられない。
 3社は入札前の折衝で総事業費の約60%を技術協力プログラムに充てることを提案。これは防衛事業庁が目標としている50%以上をいずれも上回る。このため軍関係者は、価格が選定の決め手となるとみている。
 ロッキード・マーチンはFX事業を落札した場合、韓国に対し軍事通信衛星1機の製作と発射を支援する提案を行っている。
 EADSは次期戦闘機60機のうち53機について、韓国内で最終組み立てを行うという生産条件とともに航空電子ソフトェアのソースコードなど多くの技術移転を提示。また韓国業者から数十億ユーロ(1ユーロは約126円)規模の部品購入をすると約束している。
 ボーイングは韓国業者が生産する部品を数十億ドル(1ドルは約95円)購入し、韓国軍の任務システムと連係して訓練できる合成戦場模擬システム(LVC)を構築すると提案している。

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