【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮赤十字会は5日、北朝鮮脱出住民(脱北者)9人が先月末にラオスを追放され北朝鮮に強制送還された問題について、「拉致行為」だと韓国を非難した。朝鮮中央通信が報じた。北朝鮮が同問題について言及したのは初めて。
 朝鮮赤十字会は報道官談話で、北朝鮮の子どもが誘引・拉致され集団で韓国に連れて行かれそうになった反人道的な事件があったとした。その上で、韓国当局に対し「犯罪行為について謝罪し、首謀者を厳しく処罰しなければならない」と主張した。
 9人は先月9日に中国を経てラオス入りし、その翌日に検問で摘発され移民局に拘束された。先月27日にラオスから追放され、北朝鮮要員と共に中国経由で28日に北朝鮮に送還されたとされる。韓国人牧師2人が9人の案内役を務めていた。
 一方、同報道官は不法に北朝鮮入りし拘束さている韓国の住民が北朝鮮に数人いると述べた上で、「何年もの間、身柄を引き取れと呼び掛けているが、(韓国当局は)住民を見捨てて何も言わないと」と主張した。
 朝鮮中央通信は2010年2月、不法侵入した韓国の住民4人が調査を受けていると報じたが、名前や北朝鮮入りの動機については明らかにしなかった。

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