【ソウル聯合ニュース】韓国の玄オ錫(ヒョン・オソク)経済副首相兼企画財政部長官は4日、韓国銀行(中央銀行)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁と会合した席で、短時間勤務の雇用創出は世界共通の関心事だと述べた。韓国政府は就業率70%達成に向け、短時間勤務制を掲げている。
 玄副首相は先ごろ出席した経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に触れ、「英国やスウェーデンなども短時間制の雇用をどう生み出すかに(雇用政策の)焦点を合わせている」と話した。2月にOECDが発表した政策は韓国政府の政策とかなり似通っているとしながら、「(OECD閣僚理事会で)就業率を引き上げると表明したところ、(ほかの国から)大きな関心を集めた」と説明した。
 また、閣僚理事会に同行した女性家族部の趙允旋(チョ・ユンソン)長官の言葉を借り、「就業率を高める上で女性の経済活動参加が必須」と話した。これに対し金総裁も、女性の活用は構造的な問題とし、短期的な政策だけでなく長期的な見方も必要と応じた。
 会合を終えた玄副首相は記者らに対し、金総裁と▼雇用政策▼経済状況▼対外経済・国内政策への評価▼海外の雇用政策――などについて話し合ったことを明らかにした。韓国銀行と政府が経済状況を鋭意注視し、緊張感を持って韓国の経済状況を見守ることで一致したという。下半期の国際経済環境の変化や韓国の景気回復に向けた政策の効果なども点検する必要がないか確認する。
 金総裁も「対外環境が予想外の方向に進むこともあり得るため、柔軟に対処できる雰囲気をつくっておくべき」と強調した。
 企画財政部と韓国銀行はトップが交替するたびに懇談会を開いてきた。玄副首相と金総裁は今後も月に1回程度、こうした会合を持つことにした。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0