【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が、一時閉鎖の状態になっている南北経済協力事業、開城工業団地の正常化に向けて積極的な姿勢を示した。
 北朝鮮の朝鮮中央通信は30日の論評で、「(2000年6月15日の南北共同宣言を記念する)共同行事などを通じて血縁の情がつながる過程ならば、南朝鮮(韓国)当局者が云々言う開城工業地区の運営正常化をはじめとする問題なども自然に解決されることになる」と述べた。
 また、「北南関係が破局に至った李明博(イ・ミョンバク)政権の時期、6・15時代と対決時代の違いが骨身に応えたわが民族だからこそ、今の対決状態はつらすぎる」と強調。この5年間の対決状態の解消にあたり、方法や格式にこだわるべきではないと主張した。
 南北共同宣言の記念行事開催を提案したのは共同宣言を生かすためで、行事の否定は共同宣言を否定するものだとしながら、韓国当局に流れを正しく見極めるよう促した。
 この論評について、開城工業団地を早期に正常化しようとする北朝鮮の意向を遠まわしに表現したとの分析もある。
 6・15共同宣言実践委員会の北朝鮮側委員会は22日、共同宣言の記念行事を開城か金剛山で開催することを韓国側委員会に提案した。これに対し韓国統一部は、当局間対話が先だとして行事を認めない方針を明らかにした。

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