【ソウル聯合ニュース】韓国の与野党は30日、北朝鮮脱出住民(脱北者)9人がラオスから中国経由で北朝鮮に強制送還された事件について、韓国政府の安易な対応を批判し、経緯の把握と責任者の処分を求めた。
 与党セヌリ党の閔ヒョン珠(ミン・ヒョンジュ)報道官は論評で、ラオス当局の脱北者追放に遺憾の意を示した上で、「外交当局は対応が安易だったとの批判を謙虚に受け止め、韓国側関係者のミスが明らかになれば厳しく問責すべきだ」と指摘。脱北者の強制送還が繰り返されないよう、外交努力を強化するなど脱北者の保護に最善を尽くしてほしいと政府に求めた。
 また、最大野党・民主党の朴用鎮(パク・ヨンジン)報道官は会見で、脱北者の強制送還によりラオスの韓国大使館と韓国外交部の無能さが露呈したと批判し、「韓国大使館が積極的な措置を取らなかったことで悲劇的な結果を招いただけに、これに対する経緯の把握と責任者の問責は避けられない」と指摘した。

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