会談の前に握手を交わす両国首脳=30日、ソウル(聯合ニュース)
会談の前に握手を交わす両国首脳=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は30日、青瓦台(大統領府)でウガンダのムセベニ大統領と首脳会談を行い、交流強化などについて意見を交換した。朴大統領は就任後、米ワシントンでオバマ大統領と首脳会談を行ったが、国内で首脳会談を開くのは初めて。

 ムセベニ大統領は内戦を経て1986年に就任。1996年から2011年までの大統領選で4回連続で当選し、同国の近代化を進めている。1980年代後半から1990年代前半にわたり北朝鮮を3回訪問したが、最近は韓国の農村改革運動「セマウル運動」に関心を示すなど、韓国との協力を強化している。
 今年で国交正常化50周年を迎える両国首脳は会談で、通商・投資、エネルギー・資源、セマウル運動、開発協力、国連など国際舞台での協力など幅広い分野について議論した。
 朴大統領は「21世紀の世界経済の新たな成長エンジンはアフリカだと思う。ウガンダの目覚しい発展がこれを物語っている」とした上で、「韓国の(経済発展)事例に頻繁に言及していると聞いている。今後、発展の経験も積極的に共有したい」と述べた。これに対し、ムセベニ大統領は「韓国がこの50年間で成し遂げた大きな変化はアフリカにとって手本となっている」と評価し、朴大統領のウガンダ訪問を要請した。
 両氏は昨年、両国が無償援助について結んだ基本協定と関連し、具体的な事業推進計画を盛り込んだ協定書に署名した。
 朴大統領は来月4日、モザンビークのゲブザ大統領との首脳会談に臨む。
 朴政権が国内で行う初の首脳会談の相手国にアフリカを選んだのは「浮上する大陸」といわれるアフリカの潜在力を意識した措置とみられる。2001~2010年に高い成長率を示した世界10カ国のうち、アフリカ諸国は6カ国も入っている。今後10年間、アフリカ全体では年平均6%の経済成長を成し遂げると見込まれている。
 青瓦台はアフリカについて、「資源の宝庫であり最後の成長エンジンで、重要な協力パートナーとして浮上している」と指摘。「とりわけ、ウガンダとモザンビークは政治的な安定や急速な経済成長を見せている国で、エネルギーやインフラなどさまざまな分野で高い潜在力を持っている」と説明した。
 韓国政府はアフリカ諸国の指導者らが韓国の経済発展モデルに関心を示していることを受け、地域別に拠点国を指定し、企業と共同で進出する方法を模索している。ウガンダなど東南アフリカを中心しセマウル運動の実験村を選定し、中西部に拡大していく計画を立てている。

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