【モスクワ聯合ニュース】インタファクス通信によると、ロシア鉄道公社は28日、極東沿海地方のハサンと北朝鮮・羅先の羅津港を結ぶ鉄道(全長54キロ)の改修工事が完了し、来月から列車の本格的な運行が可能になると明らかにした。
 ハサン―羅津間の老朽化した線路を撤去し、ロシアと北朝鮮のそれぞれの規格である広軌と標準軌の複合路線を新たに敷設した。3か所の大型トンネルも大規模補修した。
 ロシア鉄道当局は年末までに羅津港の貨物ターミナルが完工すれば、石炭を鉄道で輸送して羅津港から輸出できると期待する。さらに同鉄道をハサンと中国吉林省・琿春を結ぶ鉄道と連結し、中国貨物の輸出ルートとしても利用する計画だ。
 ロシアはさらに、韓国や日本、東南アジア諸国の輸出貨物を羅津港に呼び込み、ハサンを経てシベリア鉄道で欧州に輸送する構想も打ち出している。この構想はシベリア鉄道を朝鮮半島縦断鉄道と連結する大規模事業の試験事業と位置付けられている。
 ロシアは羅津港を欧州向け輸出貨物の積み替え基地として活用するプロジェクトに韓国の参加を強く求めてきたが、まだ具体的な合意に至っていないとされる。韓国の専門家からはロシアが中国と共同で羅津港開発に乗り出しているだけに、主導権を確保するために韓国もプロジェクトへの参加を積極的に検討すべきだとの指摘も出ている。

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