【ソウル聯合ニュース】ラオス政府から中国に送り返された北朝鮮脱出住民(脱北者)9人が、既に北朝鮮に送還された可能性が提起された。
 これら9人は北朝鮮を脱出し、中国を経由してラオスにたどり着いたが、ラオス政府が27日に中国に送り返した。ラオスは脱北者が韓国入りする主なルートとなっている。ラオス政府の今回の措置は極めて異例で、北朝鮮大使館が直接介入している可能性が高く、韓国政府は9人を北朝鮮に送還しないよう中国政府に働きかけている。
 9人は27日午後に北朝鮮要員と共に中国の雲南省・昆明に移動し、同日午後11時ごろに北京に到着したとされる。北朝鮮は9人に対し、合法の団体旅行証明書を発給し、定期航空便で中国に移動したようだ。合法的な旅行証明書を持っていることから中国が介入できる余地も少ない状態だ。
 北朝鮮要員らが9人を北京まで護送したことや合法の旅行関連書類を持っていることから、28日午後に北朝鮮に送還された可能性があると分析される。
 韓国政府関係者は29日、「あらゆる可能性を念頭において事実関係を確認している」と述べた。別の関係者は「さまざまな状況から北朝鮮に送還された可能性もあるが、確認できたことはない」としている。
 中国はラオスから9人の追放と関連したいかなる通報も受けておらず、同問題を認知していないとの立場を韓国に伝えてきたという。

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