【ハノイ聯合ニュース】韓国とベトナムの自由貿易協定(FTA)締結に向けた2回目の交渉が、22日にハノイで始まった。24日まで続けられる。
 韓国は産業通商資源部の崔東圭(チェ・ドンギュ)FTA政策官が、ベトナムは商工省のブイ・フイ・ソン・アジア太平洋局長がそれぞれ首席代表として出席した。双方の意見をまとめた協定文案をたたき台に、商品譲許(相手国の商品について一定のスケジュールで関税を撤廃するという約束)、経済協力、投資、サービス、原産地、紛争解決の6分野で10回ほどの実務会議を開き交渉を行う。
 今回の交渉で、韓国はベトナム国内の韓国企業の利益保護など投資分野に重点を置く一方、ベトナムは対韓貿易赤字の拡大を挙げ、各分野で譲歩を求めてくるとみられる。
 崔政策官は、ベトナムが加盟している東南アジア諸国連合(ASEAN)とのFTA交渉がすでに妥結しているため、現地法制度の変化などで予想される韓国企業の不利益を予防することに力を入れると説明した。
 これに対し、ベトナムは昨年に対韓貿易赤字が初めて100億ドル(約1兆260億円)を超えたことを挙げ、商品譲許など複数の分野で譲歩を要求してくる見通しだ。韓国は昨年、ベトナムとの貿易で102億3600万ドルの貿易黒字を計上した。
 双方は併せて、交渉妥結の目標時期についても意見を交わす。観測筋は、日程的に年内は難しく、来年中の妥結の可能性が高いとみている。
 ベトナムとFTAを締結すれば、韓国は2015年の経済統合を目指すASEANとの協力強化に向けた拠点を確保できるだけでなく、新興国市場への進出拡大、輸出先の多角化などの面でも大きな効果を得られるものと期待される。

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