韓国外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は9日の定例会見で「万一、北朝鮮が弾道ミサイルを発射すれば安保理決議違反になる。既存の決議の内容に基づき安保理で協議が行われる」との見方を示した。サイル発射時期については「分からない」としながらも、「そのような可能性に備え態勢を整えている」と述べた。
韓国政府内では、北朝鮮が安保理の制裁を避けるためムスダンのような中距離ミサイルを発射し、射程を意図的に短縮する可能性があるとの分析も出ている。
北朝鮮が発射したミサイルが日本列島を越えた場合は日本の激しい反発が予想される。実際、北朝鮮が1998年に発射した弾道ミサイル「テポドン1号」は日本上空を通過し太平洋に落下したため、領空侵犯に当たるかどうか議論を呼んだ。北朝鮮のミサイルに対し日本が自衛的措置を取る場合、日朝間の軍事的危機が生じる可能性も排除できない。
ミサイルがグアムに向け発射された場合は米国も迎撃に踏み切る可能性もある。また、北朝鮮のミサイル発射は航空機や船舶の運航にも影響を与えるため国際民間航空機関(ICAO)や国際海事機関(IMO)の対応もあり得る。
Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0