【ソウル聯合ニュース】世界的な素材メーカー東レの日覚昭広社長は3日、韓国・亀尾で子会社である東レ先端素材の高性能炭素繊維工場の完成式に出席した後、韓国への追加投資を実施する可能性があることを示唆した。記者団に対し、韓国は炭素繊維など先端素材生産で最適な立地条件を備えていると述べた。
 日覚社長は海外生産工場の建設で最も重要なのは需要地の立地だと強調。韓国は東南アジアに比べ、技術力や研究開発、人的資源などに問題がなく、コスト競争力が高いと説明した。その上で、新工場をスポーツ・レジャー用品の素材や自動車など産業用素材の供給基地にする方針を示した。
 また、技術力を持つ韓国の中堅・中小企業と提携し、国内外のグローバル企業に炭素繊維素材を供給する一方、関連産業クラスターを形成する計画も明らかにした。
 日覚社長は円安についても言及した。韓国では「円安」との用語を使っているが、日本では「円高修正」と表現していると紹介し、適正な円ドル相場は1ドル=95~105円と説明。現在の相場は約93円のため、まだ円高修正は終わっていないとの考えを示した。

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