【ソウル聯合ニュース】韓国の対日輸出が昨年下半期以降、大きく減少している。一方、日本から韓国への輸出は増加に転じている。円安や日本の震災からの復興が韓日のモノの流れに変化をもたらしつつある。
 韓国の金融投資業界と韓国貿易業界によると、2月の韓国の対日輸出額は前年同月比17.4%減の28億9500万ドル(2726億円)だった。月間対日輸出額が30億ドルを割り込んだのは最近2年間で4回しかない。
 対日輸出は2011年3月の東日本大震災以降に大きく増加したが、昨年4月からは減少傾向をみせている。特に安倍政権になって円安が進行してからは対日輸出の減少に拍車がかかった。昨年7~9月は前年同月比1桁台の落ち込みだったが、同9月は13.1%の減少。安倍政権が誕生した12月は18.1%の減少となった。
 一方、日本の韓国への輸出は昨年11月から増加に転じている。10月までは前年同月を下回ったが、11月は0.6%増、12月は0.9%増、今年1月は4.4%増と増加幅が拡大した。
 日本経済は大震災の衝撃から脱却しつつある上、円安も追い風になり韓日間の輸出入の流れが逆方向に進み始めたようだ。
 ◇韓国の対日赤字増大可能性も
 韓国の対日貿易赤字は月額20億ドル前後の規模で推移している。先月の赤字額は20億7823万ドルだった。貿易赤字がそれほど急激に増えていないのは韓国の需要不振で輸入が減ったのに対し、日本の産業界は最近になって活気づき需要が増加しているためだ。
 ただ、このまま「アベノミクス」が本格化し、円安が定着すれば韓国と日本の貿易不均衡が一層深刻になるとの指摘も出ている。

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