【大邱聯合ニュース】独島領有権主張や歪曲(わいきょく)した歴史を記述する日本の教科書に対応するため、韓国の専門家が29日に慶北大学(大邱市)で討論会が開かれた。
 独島が属している慶尚北道が主催した討論会のテーマは「太政官指令の活用と日本の教科書歪曲への対応」。ハンア文化研究所のユ・ミリム所長によると、太政官指令とは1877年に島根県が地籍を編纂した際、韓国の鬱陵島と独島は県に含まれるのかどうかの質疑に対して日本政府が出したもの。当時、明治政府の最高行政機関だった太政官は、独島は日本と関係がないとの指令を出したという。
 ユ所長は、現在の日本の公文書や外務省のホームページ、教育ではこの太政官指令が排除されていると指摘。このことを独島教育に活用していく必要があると強調した。
 嶺南大学独島研究所のソン・フィヨン博士は「日本教科書における独島記述の分析」という発表で、日本教科書の独島記述の出発点となったのは島根県が運営する竹島問題研究会の報告書だとした上で、島根県の動きを鋭意注視する必要があると主張した。
 討論会では26日に公表された日本の高校教科書の検定結果を分析し、独島教育の方向性を模索した。

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