三権の高官　昨年は72%が財産増加＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で立法・司法・行政の高官の約7割が、財産が増加したことが分かった。
　国会と大法院（最高裁）、政府の公職者倫理委員会が29日付官報で、立法・司法・行政の高官の財産変動申告（昨年末時点）内容を公表した。それによると、公開対象者2387人のうち71．6%にあたる1709人の財産が1年前に比べ増加した。
　国会議員は296人中212人（71．6%）の財産が増えた。増加幅は1億～5億ウォン（約848万～4200万円）が全体の33．4%で最も多い。財産が500億ウォン以上の鄭夢準（チョン・モンジュン）与党セヌリ党議員ら4人を除くと、1人当たりの平均は18億6800万ウォンだった。
　中央官庁高官と広域地方自治体の首長・議員、教育監（教育庁の長）ら1933人では、1378人（71．3%）の財産が増えた。倫理委員会側は、不動産価格と株式評価額の上昇、給与の貯蓄額増加を要因に挙げる。
　平均は11億7000万ウォンで、1年前より1200万ウォン少ない。前年に高額の財産を申告していた人物が今回の公開対象から外れたため。
　司法部門をみると、高裁部長判事以上の法官と憲法裁判官の計158人のうち119人（75．3%）の財産が増加した。法官の平均は21億997万ウォン、憲法裁判官は16億ウォンと集計された。