北朝鮮で主婦だった女は2010年10月に朝鮮人民軍の保衛司令部から韓国の情報機関に関する情報を収集するよう指令を受け、翌11月に平壌を出発した。2011年2月まで中国各地で活動した後、昨年8月に脱北者を装い仁川国際空港から韓国に入国した。
韓国情報機関の国家情報院などの調査の過程で脱北者を装っていたことが発覚した。女は取り調べに対し、指令に従わなければ家族に危険が及ぶと脅迫されたと供述していることが明らかになった。
関係者は、脱北者を装ったスパイ事件は年に3~4件発生しており、今回のように「脅迫を受け逆らえなかったケースもある」と指摘した。
検察は女が犯行を認めたほか、指令遂行に失敗した点などを踏まえ、スパイ事件の量刑としては最も軽い懲役7年を求刑した。判決公判は来月19日に開かれる。
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