【大田聯合ニュース】長崎県対馬市の寺社から盗んだ仏像を韓国に持ち込み検挙された窃盗グループのうち、逃亡していた窃盗犯が新たに検挙された。
 大田地方警察庁は28日、文化財保護法違反などの容疑で新たに3人の身柄を拘束し取り調べを行っている。
 3人は先に拘束された窃盗犯らとともに、昨年10月に対馬市の海神神社に保管されていた日本の重要文化財「銅造如来立像」と同市の観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」を盗んだ疑いが持たれている。
 警察は3人に対し犯行の経緯を詳しく追及するとともに、まだ捕まっていない窃盗犯1人の行方を追っている。
 2体のうち「観世音菩薩坐像」は忠清南道瑞山市の浮石寺でつくられたことが分かっている。そのため韓国の市民団体や仏教界を中心に仏像の日本返還に反対する声が上がっている。
 市民団体関係者は「1370年ごろに瑞山地域を侵略した倭寇が略奪し対馬の観音寺に移したという実証資料が続々と出てきている」と主張した。
 浮石寺側も「観音寺に渡った経緯がはっきりしない」と主張。大田地裁に有体動産の占有移転禁止の仮処分を申請し、同地裁は同仏像を保管している韓国政府は占有をやめ、浮石寺が委任する執行官に引き渡さなければならないとした。
 これに対し日本政府は「国際法に従い外交ルートを通じ迅速な返還を求める」としている。 

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