【バルセロナ聯合ニュース】サムスン電子や米インテルなどが開発を主導してきたモバイルOS(基本ソフト)「タイゼン」を搭載したスマートフォン(多機能携帯電話)が、欧州で発売される。
 企業連合「タイゼン・アソシエーション」は26日にスペイン・バルセロナで記者懇談会を行い、サムスン電子と中国の華為技術(ファーウェイ)が手掛けた初のタイゼン搭載スマホが、仏通信大手のフランステレコムから下半期に発売されると明らかにした。日本のNTTドコモも、タイゼン搭載スマホを年内に発売する計画だ。
 欧州や日本などでは300~400ユーロ(約3万6000~4万8000円)ほどで販売する一方、成長市場では100ドル(約9200円)以下の低価格で売り出すという。
 タイゼン・アソシエーションのメンバーとして懇談会に出席したサムスン電子のユン・ハンギル専務は、米アップル製品のOSと比較したタイゼンの強みとして、「優れたユーザーインターフェース」を挙げた。「(タイゼン搭載スマホは)プラットフォーム上でさまざまなアプリケーション(アプリ)やサービスを自由に作ることができる」と述べ、アプリやサービスが閉鎖的なアップルとの違いをアピールした。
 タイゼン・アソシエーションは同日、端末発売の前段階としてアプリ開発者向けのOS「タイゼン2.0」を発表。記者向けに公開されたアプリは4個だけだったが、「数千個のアプリをリリースする準備が整っており、端末の発売までにはさらに多くのアプリが準備される」としている。

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