【ソウル聯合ニュース】韓国の外国為替市場の変動幅がリーマン・ショック後も高水準のままで、ここ3年間アジアで最も大きいことが27日、分かった。
 韓国の金融投資業界によると、サムスン経済研究所がアジア各国の外為市場を分析したところ、ウォンは対ドルの日次変動率の標準偏差がリーマン・ショック前(2005年7月~2007年6月30日)に6.0%だったのが、リーマン・ショック当時(2007年7月~2009年6月)には22.0%と、アジア10通貨のうち最も高くなった。標準偏差は、低いほど変動幅が小さいことを意味する。最近3年間(2010年1月~2012年12月)は10.4%に低下したものの、依然として変動幅がアジア最大となっている。
 10通貨の標準偏差の平均をみると、リーマン・ショック前の4.3%から6.2%に上がった後、この3年間は5.0%に低下している。
 世界主要37通貨を比較すると、リーマン・ショックを挟み、ウォンの変動幅の大きさは25番目から5番目に上がった。最近は17番目に下がったものの、リーマン・ショック前の水準を回復していない。
 韓国の外為市場の変動幅が大きいのは、主要国に比べ市場規模が小さく、取引がドルに偏り、外国人の比重が高いなど、構造上のぜい弱さが原因と分析される。また、リーマン・ショック当時に外資系銀行の韓国支店が通貨スワップなど金融派生商品の取引を通じ収益を得ていたことも、一因とされる。
 通貨安競争が加速する中、韓国外為市場の安定化策を求める声も高まりそうだ。

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