【ソウル聯合ニュース】韓国の大統領職引き継ぎ委員会は8日、新政権の首相候補に鄭ホン原(チョン・ホンウォン)元大韓法律救助公団理事長(68)を指名すると発表した。青瓦台(大統領府)の国家安保室長には元国防部長官の金章洙(キム・チャンス)氏(64)、警護室長には元陸軍参謀総長の朴興烈(パク・フンリョル)氏(63)を充てるとした。
 委員会側は鄭氏を指名したことについて、「鄭氏は30年間検事を務め、確固たる国家観と厳格な公私の区別、円満な人柄などで法曹界の尊敬と信望を集めてきた」と説明した。また、中央選挙管理委員会の常任委員として政策中心の選挙に向けたマニフェスト運動を初めて提唱したほか、電子投票制度を導入するなど、選挙制度の改革や創意的な行政を実現したと評価した。
 鄭氏は釜山と光州地検の検事長や法務研修院長などを歴任し、昨年4月の総選挙では与党・セヌリ党の公職者候補推薦委員長を務めた。現在は弁護士として活動している。 
 5年ぶりに復活する国家安保室長には金章洙元国防長官を内定した。国家安保室長は北朝鮮の核問題への対応など、国の安全保障を統括する司令塔の役割を果たす重要ポスト。金氏に対しては、「確固たる安保観を持ち重要な国防懸案を円満に処理した。安保危機の中、国防安保分野での豊富な経験と専門性を考慮した」と説明した。
 長官級に格上げされた警護室長には元陸軍参謀総長の朴興烈氏を内定した。朴氏は約40年間にわたり軍の主要ポストを歴任した。委員会側は「推進力と包容力のあるリーダーシップを備えている」と伝えた。

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