【ソウル聯合ニュース】韓国を訪問中の米下院外交委員長のエドワード・ロイス議員(共和党)は3日までに聯合ニュースのインタビューに応じ、日本政府が旧日本軍による従軍慰安婦の強制性を認めた「河野談話」の見直しを検討していることについて、「すべての国はありのままの歴史を認識することが重要だ」と述べた。ほかに対北朝鮮制裁などについても発言した。以下は一問一答。 
――日本が旧日本軍による従軍慰安婦の強制性を認めた「河野談話」の見直しを検討しているが。
「私も米下院で可決した慰安婦決議案(慰安婦に対する日本政府の謝罪を求める内容)の支持者の一人だ。すべての国はありのままの歴史を認識することが重要だ」
――国連は先月に採択した北朝鮮制裁決議案で、北朝鮮が追加挑発を行う場合、重大措置を取るとした。北朝鮮が核実験を実施すると国連と米国はどのような措置を取るのか。
「北朝鮮は正常的に機能する経済システムがない。銀行への制裁により、資金を確保できなければ、彼らの望ましくない行為に影響が生じる。
 米国は以前、北朝鮮の挑発を受け、北朝鮮の金融取引に協力した銀行を制裁した。これは強い制裁で、北朝鮮体制に脅威となった。(マカオの銀行)バンコ・デルタ・アジア(BDA)を制裁した際、北朝鮮は軍幹部に現金を支給できず、核開発プログラムを続けることに必要な資金も調達できなかった。このような制裁は北朝鮮にダメージを与え、最も効果的だと思う。
 北朝鮮が不正に獲得したものを国内に持ち込むのを防ぐための取り組みを強化する問題も話したい。ミサイルなど禁輸品を運搬する船舶を停泊させ、資金(確保)を防ぐため、世界で北朝鮮の違法行為に対抗した」
――北朝鮮が核実験をすれば、米国はBDAの際のような制裁を加えるという意味か。
「北朝鮮の行動を抑制するため、制裁を財務省などに提案する考えだ」
――北朝鮮が核実験に踏み切ると、軍事的な措置も必要だと思うか。
「われわれがやることは、できる限り最も強い制裁を科すことだ。私が話したような制裁で強制することだが、絶対的に非軍事的なものになると思う」
――北朝鮮のミサイル能力についてどう評価しているのか。米国本土を脅かす大陸間弾道ミサイル(ICBM)能力を備えていると思うか。
「北朝鮮はICBMの開発を続ける意向があると思う。ケネディ元大統領はソ連によって開発された宇宙プログラムとICBMの違いは態度の違いだと話した。北朝鮮もそうだ。北朝鮮の行動を変化させようとしているのは北朝鮮の敵対的で好戦的な態度を懸念しているためだ。北朝鮮はICBM開発を続け、米国や同盟国、世界を憂慮させている」
――在韓米軍の防衛費分担金交渉が予定されているが、韓国が分担金を増額する必要があると思うか。
「こうした交渉は公正な態度でアプローチしなければならない。開かれた心で交渉に臨む。どのような結果が出るのか見守りたい」
――「戦略的な忍耐」といわれるオバマ政権の対北朝鮮政策が2期目は変わるか。
「政策が変わるかどうかは分からない。ただ、北朝鮮向けの放送は拡大していく。われわれの放送と韓国のドラマが北朝鮮で流通するのは北朝鮮内の世論を変化させる効果的な手段だ」 

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