【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が朝鮮労働党中央軍事委員会の拡大会議を主宰し、「自主権を守るため重要な結論を下した」と報じた。
 朝鮮中央通信は金第1書記の指導の下で拡大会議が進められたとした上で、党の先軍(軍事優先)指導を高くあがめるため、軍事力強化に関する一大転換について討議したと伝えた。ただ、会議がいつ、どこで行われたかや「重要な結論」は何なのかについて具体的な言及はなかった。
 さらに朝鮮中央通信は会議の意義について、「重大な時期に実施された拡大会議は国の防衛力をさまざまな方面で強化するのに重要な契機となった」と強調した。
 北朝鮮の権力構造は、国家機関の上に党が置かれている。このため、軍事・国防を含む全ての最終決定権は党中央軍事委員会が持つ。
 これまで北朝鮮では、中央軍事委員会が召集されても公開してこなかった。たが、今回は出席者についても言及。朝鮮中央通信は、党中央軍事委員や朝鮮人民軍最高司令部、陸・海軍や戦略ロケット軍の作戦指揮員らが出席したと伝えた。
 朝鮮中央通信は先月27日、北朝鮮の長距離ロケット発射に対し国連安全保障理事会が制裁強化決議を採択したことと関連し、金第1書記が国家安全と対外部門の担当者らによる協議会を招集したと報じた。この際、会議で金第1書記が「国家的な重大措置を取るとの断固たる決心を表明した」と伝えている。
 北朝鮮は核実験実施を予告しており、今回の党中央軍事委員会開催で3回目の核実験強行が最終的に決まったとの観測が出ている。
 北朝鮮・豊渓里の核実験場では、西側の坑道入り口に覆いを設置し、南側の坑道では核実験の準備とされる活発な動きがみられる。

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