記者会見するロゲ会長=1日、ソウル(聯合ニュース)
記者会見するロゲ会長=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】2018年に韓国の江原道・平昌で開催される冬季五輪の準備状況について、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長が満足感を示した。
 先月30日に来韓したロゲ会長は1日にソウルで記者会見を行い、準備の進み具合について「非常にうれしく、満足している」と述べた。以下は一問一答。
――国家代表選手村(忠清北道・鎮川)と競技場を視察した感想は。
「韓国ではとても充実した日程を送った。最初のスケジュールは平昌冬季五輪組織委員会とのマーケティングプラン協約の契約だった。組織委員会が収益創出に向けた活動をできるようにする契約書だ。これで組織委は韓国財界と共に収益事業を展開できるようになった。選手村も訪問した。施設を見て非常に驚いた。多くの選手村を見てきたが、鎮川の選手村は世界最高水準だった。
 平昌ではインフラの視察を行った。組織委の金振ソン(キム・ジンソン)委員長から膨大な説明を聞いた。準備状況は非常に楽観的だ」
――五輪競技場に対する全般的な印象は。
「平昌を初めて訪問した。立候補ファイルで詳しい内容を見たが、大半の競技場が既存の施設なのが気に入っている。『新しい地平(New Horizons)』というコンセプトも良い。アジアでスポーツのハブを目指すというビジョンが重要だ」
――立候補ファイルで見た内容に比べ実際の平昌はどうか。
「雨については心配していない。私はベルギー出身だが、ベルギーは雨がよく降る。立候補ファイルを詳しく読んだ。多くの映像も見た。予想通りの光景だった。景色も良く、組織も整っていて現代的だ」
――やや小都市ではないか。
「非常にコンパクトだ。このコンパクトという概念が重要だ。移動距離も短い。規模は人口面でみると小さいが、数値だけで全てを判断してはならない。コスタル・クラスター(氷上競技場)がある江陵には25万人が居住する。ロシアのソチの人口50万人と比べてもあまり差はない」
――IOC会長に就任後、3回の冬季五輪が開催された。平昌がほかの冬季五輪に比べどのような面が異なり、どのような特徴があるか。
「平昌五輪はコンパクトだという点が良い。全ての施設が密接している。山岳地帯も実に美しい。アルプス、ロッキー山脈に比べれば高くないが、国際スキー連盟が認めたということが重要だ。また、スポーツ分野における韓国人の組織力が良い。韓国はソウル五輪やアジア大会、ユニバーシアード大会、世界陸上選手権を開催した。このような大規模な大会を世界レベルでうまく運営した」
――政府の支援は大会の成功のためにも重要だ。朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領にどのような期待をしているか。
「現政府が五輪を積極的に支持した。候補都市に対する政府支援は必要だ。朴次期大統領も高い関心を示していたので、今後も支援を続けると思う」

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