青瓦台で開かれた外交安保関係の閣僚会議=31日、ソウル(聯合ニュース)
青瓦台で開かれた外交安保関係の閣僚会議=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が3回目の核実験を強行する場合、韓国政府は強力な対北朝鮮制裁案を日米中の3カ国と協議することを検討しているもようだ。
 韓国政府は31日、李明博(イ・ミョンバク)大統領主宰で開かれた外交安保関係の閣僚会議で、対北朝鮮制裁レベルを協議し、日米中の3カ国と連携して制裁を進めることを検討したとされる。

 李大統領は北朝鮮の核実験に対する徹底した対応態勢を整えるよう、国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官に指示した。また会議では「北朝鮮が挑発的言動を中断し、安保理決議を含む国際的義務を順守することを促す。北朝鮮が状況判断を誤り、再び挑発を強行するなら非常に厳重な結果を招くことになる」と警告した決議が採択された。
 政府当局者は会議後に「北朝鮮が挑発する場合を想定し、友邦国間での措置内容を協議している。さまざまな方向で検討している段階」と明らかにした。 
 これは国連安全保障理事会が22日に採択した北朝鮮制裁決議2087と比べ、より包括的な制裁案を盛り込むことを意味するため注目される。特に韓国が来月1日から国連安保理の議長国になることも、さらなる制裁を加えられる「モメンタム(追い風)」と、政府は説明している。議長国になれば、議題を設定し会議を招集できる権限があり、緊急状況でいつでも会議を招集できるという。
 これまで対北朝鮮制裁に消極的な立場を示してきた中国も、北朝鮮の3回目の核実験を深刻な挑戦と認識しており、追加制裁案の実現可能性が高いとの観測も出ている。
 一方、北朝鮮の核実験の兆候と関連しては「核実験の準備は全て完了したとみるべき。政治的判断だけが残っているだけ」と、政府当局者は話している。
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