【大田聯合ニュース】韓国は1990年に宇宙開発に乗り出した。先進国に比べ約40年遅れたが、いまや技術面での自立化の段階に至るなど飛躍的発展を遂げてきた。
 韓国は1992年8月、KAIST(韓国科学技術院)の人工衛星研究センターが英サリー大学から技術の伝授を受けて製作した韓国初の人工衛星「ウリビョル1号」をフランス領ギアナのクールーから打ち上げ、人工衛星保有国となった。
 1993年9月に独自技術で開発に成功した「ウリビョル2号」の打ち上げに続き、1995年8月には韓国初の放送通信衛星「無窮花1号」を打ち上げ、通信衛星時代の幕開けを迎えた。
 1996年1月に「無窮花2号」が、1999年5月に韓国製人工衛星「ウリビョル3号」が、同9月に「無窮花3号」がそれぞれ打ち上げられた。
 その後、韓国内の実用衛星の需要を満たすためKAISTと米TRW社の技術協力を通じ開発した多目的実用衛星「アリラン1号」が米カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた。
 また、国家宇宙開発中長期基本計画の一つとして推進された小型科学実験衛星「科学技術衛星1号」の開発に成功し、2003年9月にロシアのプレセツク宇宙基地から打ち上げられた。同基地では2006年7月、韓国が主導的に開発した人工衛星で高解像度カメラを搭載した「アリラン2号」の打ち上げも成功した。
 2006年8月の「無窮花5号」の打ち上げに続き、2010年6月には韓国が初めて独自開発した通信衛星「千里眼」がギアナのクールーから打ち上げられた。同年12月には「無窮花6号」の打ち上げにも成功した。
 2009年と2010年には韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」(KSLV-1)の打ち上げ失敗という苦い経験もあった。
 昨年は高解像度の光学カメラを搭載した「アリラン3号」が日本・種子島宇宙センターから打ち上げられた。
 これまで打ち上げられた衛星のうち、アリラン2号と3号、千里眼、無窮花3号、5号、6号は現在も運用されている。
 また、映像レーダーを搭載した「アリラン5号」がロシアでの打ち上げを控えているほか、「アリラン3A号」や「科学技術衛星3号」などの開発も進められている。

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