【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の国防委員会が24日、米国を狙った「高いレベルの核実験」を実施するとの声明を発表したことを受け、韓国政府や専門家が分析を急いでいる。
 北朝鮮は2006年と2009年に核実験を実施した。回を追うごとに爆発規模が高まっているため、3回目の核実験の規模はこれまでを上回るとの観測が出ている。1回目の核実験の爆発規模は1キロトンで、2回目は2~6キロトンと推計されている。
 北朝鮮核問題に詳しい消息筋は、北朝鮮が表明した「高い水準の核実験」が爆発規模を指す場合、3回目の規模は10キロトン以上になる可能性もあると予測した。
 昨年8月にオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)の分析官が発表した報告書では、3回目の核実験が実施された場合、破壊力は広島に投下された原爆に匹敵する15キロトンに達すると予測した。
 一方、「高いレベルの核実験」が弾道ミサイルに搭載する核弾頭の小型化に関する実験を示唆したものとの観測も出ている。
 そのほか、複数の坑道で同時多発的に核実験を実施する意図を含んでいるのではないかとの見方もある。2006年と2009年に核実験を行った咸鏡北道・豊渓里で新たに坑道を掘削した可能性があり、一度に複数の起爆実験が可能とされる。
 また、プルトニウムを用いたこれまでとは異なり、高濃縮ウラン(HEU)を使用するとの見方もある。高濃縮ウランはプルトニウムのように原子炉が必要ではなく、濃縮施設の隠蔽も容易だ。消息筋は「現在、原子炉が稼動している兆候はない」と指摘し、高濃縮ウランを使用する可能性が高いと予測した。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0