【ソウル聯合ニュース】韓国知識経済部が3日に公表した2012年の海外から韓国への直接投資(申告ベース)は前年比18.9%増の162億5800万ドル(約1兆4183億円)となり、過去最高を更新した。実際に投資された額は103億7600万ドルと58%増え、2000年以来の高水準となった。 
 知識経済部は自由貿易協定(FTA)の発効や韓国国債の格付け引き上げなどで投資しやすい環境が整ったためと分析している。日本の部品素材企業の投資や中華圏の観光分野への投資が伸びたことも後押しになったと説明した。
 地域別では日本からの投資額(申告ベース)が全体の27.9%と最も多く、次いで中華圏からが24.6%、米国からが22.6%、欧州連合(EU)からが16.5%などだった。前年比では中華圏(106.6%増)や日本(98.4%増)、米国(54.9%増)は急増したが、EU(46.6%減)からの投資は縮小した。
 土地を取得し、工場や事業場を建てる「グリーンフィールド型」が前年比8.7ポイント上昇の76.9%となった。残りは株式取得や買収・合併だった。
 産業別ではサービス業への投資が58.9%、製造業が37.5%など。
 地方自治体別ではソウルへの投資が全体の35.7%と首位。ソウルや仁川、京畿道など首都圏が全体の62.8%を占めた。光州は0.3%にとどまり、広域市と道の中で最も低く、地域差が大きかった。
 今年の対韓投資額は申告ベースで150億ドル、実際の投資額は80億ドルと、前年比で減少する見通しという。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0