【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は1日、「新年の辞」を発表する演説を行い、南北間の対決状態解消と2000年の南北共同宣言(6・15宣言)の履行を強調した。演説は朝鮮中央テレビと朝鮮中央通信を通じて放送された。
 金第1書記は「国の分裂状態を終息させ、統一を成し遂げる上で重要な問題は北と南の間の対決状態を解消することだ。北南共同宣言(南北共同宣言)を尊重し履行することは、北南関係を進展させ統一を前倒しするための根本的な前提だ」との考えを示した。
 金第1書記の発言は、韓国の新政権発足を前に、南北関係の改善に対する期待が高まる中、李明博(イ・ミョンバク)政権の対北朝鮮政策から脱し、南北共同宣言と2007年の南北首脳宣言(10・4宣言)の履行を促したものとみられる。
 北朝鮮の最高指導者が「新年の辞」の演説を行ったのは、1994年の金日成(キム・イルソン)主席以来19年ぶり。金主席の死亡後は、毎年、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」、金日成社会主義青年同盟機関紙、軍報の朝鮮人民軍を通じ「新年共同社説」が掲載された。

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