【ソウル聯合ニュース】北朝鮮のロケット発射に対する制裁をめぐる国連安全保障理事会の協議が、結論を出せないまま年を越す見通しだ。
 安保理はロケット発射翌日の13日に事実上の長距離弾道ミサイル発射であり安保理決議違反に当たると非難する声明を出し、引き続き対応を協議すると表明した。しかし、現在まで協議は難航している。
 中国が朝鮮半島情勢を悪化させるとの理由で制裁拡大に消極的な立場を崩していないためだ。「慎重に適切に対応すべき」と述べるにとどまり、具体的な措置について言及していない。
 一方、米国は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発が現実化してきたとみて制裁強化を要求している。
 来年から安保理非常任理事国となる韓国も相応の措置を取るべきとの立場だ。北朝鮮の3回目の核実験を防ぐためにも国際社会の強力なメッセージを伝える必要があるとの姿勢だ。韓国政府消息筋は「韓米は対北朝鮮制裁の必要性について立場が一致している」と述べた。
 韓米と中国間の対立が続けば協議が長期化する懸念もある。ただ、時間経つほど制裁の圧力が弱まるだけに双方がある程度、妥協点を探る必要に迫られる可能性もある。政府関係者は「国連協議が本格化すれば中国も長引かせることはしないだろう」と予測した。

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