【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が、韓国に向けた心理戦の一環として宣伝放送を再開する見通しだ。
 北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」は29日、海外向け放送「統一のこだま」を来月1日に開始すると伝えた。放送時間は毎日午前7~9時、午後1~3時、9~11時。
 「民族の団結と祖国統一を望む全ての民族の目標と願いを伝える無所属の民間放送」と紹介しているが、同サイトがこれまで韓国批判に力を入れてきたことから、「事実上の韓国向け宣伝放送」(韓国政府関係者)とみられている。
 北朝鮮は2003年、南北閣僚級会談を機に、1970年から続けていた韓国向け宣伝放送「救国の声」を中止した。
 北朝鮮の放送再開は、悪化した南北関係や韓国軍当局の対北朝鮮心理戦の再開に対する「反撃」と分析される。国防部は2010年の北朝鮮による韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件と延坪島砲撃事件以降、北朝鮮向けビラ散布などの心理戦を再開した。
Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0