【ソウル聯合ニュース】23日後に迫った韓国大統領選(12月19日投開票)に絡み政界の動きが慌しくなっている。
 選挙構図は、無所属の安哲秀(アン・チョルス)氏が不出馬を表明したことから、事実上、与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補と最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補との一騎打ちとなった。
 韓国選挙の定番と言える保守と革新の対決構図が固まり、両候補は国論を二分するような激戦を繰り広げるとみられる。
 若者や無党派層から絶大な人気を誇る安氏の支持層の投票が勝負を分けるポイントになりそうだ。このためセヌリ党は安氏支持層の「離脱票攻略」に、民主統合党は「取りこぼし阻止」に躍起になっている。
 一方、両陣営は公式選挙運動開始を前日に控えた26日、相手陣営への批判を強め、支持層の拡大に総力を上げている。
 朴候補陣営は「今回の選挙は未来への準備をしようとする勢力と過去回帰を目指す勢力の対決。民主統合党を掌握した勢力は過去に回帰し、いわゆる『盧武鉉(ノ・ムヒョン)時代』への回帰を望み、ひいては復讐(ふくしゅう)を準備している」と非難。国民は「盧武鉉シーズン2」を求めていないと主張した。
 これに対し、文候補陣営は「セヌリ党は(自党に有利な)三つどもえ構図を望んだが、野党陣営が一本化したことを受け、激しい言葉を吐いている。これからは見方を変え、自分らは何ができるかに心を砕くべき」と応酬した。

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