両候補は候補登録(公示、11月25~26日)までの一本化を目指し、今週末ごろに行う世論調査の結果で候補者を決めることで合意しているが、互いに自身に有利な設問内容を主張して譲らず、一本化協議の「時間切れ」が迫っている。
文候補はこの日午前、安候補と非公開で会談し、一本化の方法を話し合ったが、協議は平行線に終わった。
これについて、「お互い折衷案を模索しなければならないにもかかわらず、(安候補は)一方的な要求ばかりする。このままでは折り合うことは不可能」と苦しい胸の内を明かした。
候補登録を過ぎてからの一本化協議も可能だが、「国民に感動を与えるという面で効果が薄れる。たくさんの無投票者が出るのではないか」と述べた上で、協議延長はできないとの認識を示した。
文候補は「双方が譲歩しなければならない。最後の最後まで努力する」と一本化に向けての思いを語った。
与党セヌリ党候補として出馬する朴槿恵(パク・クンヘ)氏らと比べた場合の自身の強みについて、弁護士出身の文候補は「最も庶民の気持ちが分かる」という点を挙げた。
財閥改革を主要公約の一つに挙げている文候補は、「街の小さな飲食店の経営ができなくなるとしても、財閥はつぶれない。財閥総帥が子どもたちに富を容易に譲渡するための内部取引はいけないこと」と強調。自身の掲げる改革は、財閥にとっても競争力の強化につながるとの見解を示した。
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