【ソウル聯合ニュース】韓国と日本の国家破綻リスクの逆転現象が1か月以上続いている。これまで逆転現象が最も長く続いたのは東日本大震災が発生した時で1週間程度だった。
 金融監督院と国際金融センターによると、韓国国債(5年物)のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保証料率(プレミアム)は10月12日~11月20日の40日間、日本CDSプレミアムより低かった。
 CDSは、債券を発行した企業や国家が不渡りを出した際に損失を補償する金融派生商品。CDSプレミアムの低下は、発行主体の信用リスクの縮小を意味する。
 韓国のCDSプレミアムは先月12日に81.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に下落し、日本(83.0bp)を下回った。それ以来、逆転現象は続いている。
 通常、韓国の破綻リスクは日本より高い。昨年3月11日に東日本大震災が発生した直後、日本のCDSプレミアムが急騰し、初めて韓国の数値が日本より低くなったことがあった。ただ、当時の逆転現象は7日間(3月15~21日)続くのにとどまった。営業日基準では5日間だ。
 しかし、今回の逆転現象は先月12日から1か月以上続いている。20日の韓国CDSプレミアムは63.4bpで、日本(73.6bp)より10bp以上低かった。
 これは世界3大信用格付け会社が8月末以降、韓国の国家信用格付けを一斉に格上げしたことや、日本の財政健全性問題が浮上したことなどが複合的に作用したためとみられる。
 さらに日本は衆議院の解散・総選挙を控えるなど政治的混乱が重なり当分の間、信用格付けが大幅に改善することは難しそうだ。
 韓国の国際金融センター関係者は、「日本の財政赤字は突然浮上した問題ではないため、短期間に解決することはできない。韓国CDSプレミアムが特別な要因で大幅に上昇しない限り、現在の逆転現象はしばらく続くだろう」と分析した。

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