【福建省聯合ニュース】中国の内需型企業の成長が、中国に進出した韓国企業を脅かそうとしている。
 中国企業のチャイナグレートは約10年間、スポーツウエアブランドとして成長してきた。2009年に韓国の店頭株市場コスダックに上場し、今年9月には事業をカジュアルウエア中心へと転換した。
 これまで低価格で勝負してきたが、新たに価格帯が5万ウォン(約3700円)~8万ウォンの衣料ラインを発売した。約100人の専属デザイナーに加え、より洗練された製品を発売するために日本や韓国にデザインを外注する予定という。
 中国は所得水準が上がり、消費者の好みも洗練され始めている。これを受け中国の内需型企業は、高級路線への変更を試みている。
 低価格の履物を生産してきたイーストアジアホールディングスも昨年、高品質の男性カジュアルブランドを発売した。
 中国人の消費トレンドの変化は健康食品部門にも見られる。コスダックに上場する健康食品メーカーのチャイナキングは、地域別に多様な茶が生産されることに注目し、昨年本格的に茶産業に参入した。高品質の茶製品ブランド育成を目指している。
 中国市場の変化は、韓国企業にも影響を及ぼしそうだ。中国市場に進出した韓国企業はしっかりとした基盤を築いてきたが、中国企業がこのように急速に変化し続ければ、数年内に韓国企業にも脅威を与えかねないとの意見がある。
 韓国の証券業界関係者は「中国企業が予想以上に急成長する可能性がある」と話す。特に中国のカジュアルブランドの場合、韓国ブランドの「ベーシックハウス」や「イーランド」などと市場が重なることもあり得るとした。

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