(左から)安氏、文氏、朴氏=(聯合ニュース)
(左から)安氏、文氏、朴氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(12月19日投開票)が1か月後に迫った19日、最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補と無所属の安哲秀(アン・チョルス)候補が候補一本化協議を再開した。一方、与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補陣営は一本化への批判を強めており、一本化協議の期限となる候補登録(11月25、26日)が近づくにつれ、与野党の対立は一層鮮明になる見通しだ。

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 文氏陣営と安氏陣営の一本化協議担当者らは、同日から非公開で3回目の協議に入った。文氏が18日の記者会見で、一本化を決める方法を安氏に任せると表明したことから、ひとまず安氏側が持ち出した一本化ルールを軸に議論を進めるとみられる。
 「期限」が迫っていることから世論調査結果による一本化が現実的だが、双方は世論調査だけで2人の支持層をまとめるには限界があるとの見方で一致しており、「世論調査プラスアルファ」が検討される可能性が高い。ただ「プラスアルファ」の方法については、双方の利害関係や時間不足などから合意が難航しそうだ。
 一本化をめぐる協議が再開され、双方の「場外舌戦」も熱を帯びている。文氏陣営の陳声準(チン・ソンジュン)報道官は会見で、文氏が一本化の方法を一任したことについて、「小さな利益にこだわらず国民の信を得ようとする姿勢こそ、大統領に最も必要な資質であり、支持率を上げる原動力だ」と評価した。
 これに対し、安氏陣営の柳敏永(ユ・ミンヨン)報道官は、安氏に有利な一本化方法を選ぶつもりはないとし、「有利・不利を問わずベストな方法を模索する」と主張した。
 一方、セヌリ党は両氏の一本化協議に対する批判を強めている。朴氏陣営の金聖株(キム・ソンジュ)共同選対委員長は「文氏と安氏が再び権力をどう分け合うかを協議し始めた。国の未来を考えるなら、安氏は勇退すべきだ」と主張した。
 黄祐呂(ファン・ウヨ)共同選対委員長も、安氏が民主統合党による「安哲秀譲歩論」などを「古い政治」と批判し、同党執行部が辞任を表明したことを挙げ、「文氏こそが『古い政治』と指摘される盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の中心人物だ」と批判した。
 朴氏陣営の選対委会議で、同党シンボルカラー・赤のジャンパーやジャケット、ネクタイを着用した出席者らは、「準備万端の女性大統領」というスローガンを叫び、当選を目指し決意を新たにした。
 候補者らの票集めに向けた動きも慌しくなっている。文氏と安氏、朴氏は同日午後、韓国農業経営人中央連合会が主催する大統領候補討論会に出席。また、文氏と安氏は午前にプレスセンターで開かれた韓国記者協会の討論会とソウル外信記者クラブの記者会見にそれぞれ出席し、国政運営のビジョンや政策を語った。

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