【ソウル聯合ニュース】韓国の建設業界が海外市場で3年連続500億ドル(約4兆700億円)の受注を記録した。
 海外建設協会によると、韓国企業の今年の海外建設受注額は今月18日までで総額516億1487万ドルと集計された。
 2010年に715億7881万ドルと、初めて500億ウォンを超え、昨年も591億4431万ドルを計上している。今年はアラブ首長国連邦(UAE)の原子力発電所という異例の超大型事業があるため、昨年実績を上回ることは確実視されるが、当初目標の700億ドル達成は容易でなさそうだ。
 地域別の受注額は、中東が305億4457万ドルで受注額全体の半分以上を占める。昨年同期より10%多い。また、アジアが135億9940万ドルで5%減少した半面、中南米は55億444万ドルで235%急増した。アフリカは28%増の12億1606万ドル。
 工事の種別では建築が88%、土木が45%、それぞれ増加し、産業設備は8%減少した。
 10億ドル以上の大型事業の受注は、イラクのニュータウン建設(ハンファ建設受注、78億ドル)やサウジアラビアでの火力発電所建設(現代重工業、32億ドル)、UAEでのカーボンブラック生産・熱分解プラント工事(サムスンエンジニアリング、25億ドル)など計8件に上る。
 しかし、世界的な不況により大型発電ブラント事業などの発注が遅れている上、欧州の建設会社が攻撃的な営業を展開し、韓国企業は苦戦を強いられている。それでも協会側は「統計にまだ反映されていない受注があり、年末に契約が有力な大型事業も多い」として、700億ドル達成に望みをつないでいる。 

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