自動車製造工場で作業する労働者ら=(聯合ニュース)
自動車製造工場で作業する労働者ら=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の製造業の成長率が、13四半期ぶりにサービス業に追い抜かれた。
 韓国銀行(中央銀行)は8日までに、7~9月期の製造業の実質国内生産(GDP)成長率を前年同期比1.3%、サービス業を2.4%と集計した。
 リーマン・ショック直後の2008年10~12月期から2009年4~6月期まで、製造業はサービス業の成長率を下回っていた。2009年4~6月期に製造業はマイナス7.1%、サービス業は0.4%だった。
 製造業は2009年7~9月期に1.8%のプラスに転じると、2011年1~3月期まで9.5~13.1%の高成長が続いた。しかし、2011年4~6月期に7.5%に鈍化し、今年も1~3月期が4.1%、4~6月期が2.6%と、低下が続く。
 一方、サービス業は2009年7~9月期に1.0%、その後は2012年4~6月期まで2.5~4.9%と、さほど大きく変動していない。
 韓国銀行の関係者は「製造業の不振は、世界経済の停滞により海外での需要が減ったほか、自動車産業のストライキなどの特殊要因もあったため」と説明した。
 生産施設の海外移転が増え、国内産業の空洞化が進んだことも要因に挙げられる。韓国の主力輸出品であるスマートフォン(多機能携帯電話)の海外生産は2010年に16%だったが、2012年1~3月期には80%まで拡大した。自動車も今年1~6月時点で73%が海外生産だ。製造業のGDP寄与度は今年1~3月期から7~9月期まで、サービス業を下回っている。

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