【ソウル聯合ニュース】10~12月期の韓国上場企業の業績は7~9月期よりも悪化する見通しだ。金融情報企業のエフエヌガイドが7日に発表した主要上場企業114社の業績見通しによると、10~12月期の総営業利益は前期比4.9%減の30兆4507億ウォン(2兆2408億円)となった。
 63社(全体の55.2%)が前期比で営業利益が増えると予想し、45社は減益になるとした。黒字転換もしくは赤字の縮小が予想される企業はそれぞれ約20%だった。
 企業別ではサムスンSDIの業績の落ち込みが最も激しいと見込まれる。パソコン市場の低迷や太陽光事業の不振などで、10~12月期の営業利益は前期比96.7%減の504億ウォンとなる見通しだ。
 サムスン電子は前期比2.2%減の7兆9460億ウォンとされる。ほかにサムスン重工業が同19.5%、ポスコが4.3%、それぞれ営業利益が減ると予想される。
 一方、LGディスプレーの営業利益は同53.3%増、現代自動車は18.8%増、現代モービスは17.6%増になることが見込まれる。SKハイニックスも黒字転換するとされる。
 またスマートフォン(多機能携帯電話)などで高い競争力を持つIT企業は好調で、総営業利益は同10.5%増加する。
 韓国上場企業全体の10~12月の営業利益は前年同期比47.9%増になる見込みだ。これは前年同期に欧州債務危機の余波で航空関連を中心に主要企業の業績が悪化した反動と分析される。
 現代証券のアナリストは「韓国では企業の利益と輸出増加率の関係が深い。ウォン高が続き、輸出が減ると企業の採算性も低下し業績に響く」と話す。 

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