【ソウル聯合ニュース】韓国知識経済部は5日、ソウル市内のホテルで産官学の関係者が出席する会議を開き、2020年までに世界2位のタッチスクリーン大国を目指す「タッチスクリーン産業育成戦略」を発表した。競争国に比べ遅れをとっているタッチスクリーンのコア技術の開発支援などに取り組む方針だ。
 タッチスクリーンの世界シェア(2010年基準)は台湾が47.5%、日本が21.6%、中国が8.6%、米国が6.8%、韓国が6.7%などとなっている。
 同戦略では大部分を輸入に依存する強化ガラスや透明導電性フィルムなどの素材と部品を3年以内に国産化し、生産設備の開発を支援するとしている。学校や地下鉄など公共施設を中心に、大型タッチスクリーン市場の創出にも力を入れる。
 また、タッチスクリーンの試験・認証センターを設置。来年から中小企業を対象に製品の企画から試験、認証、試験生産、マーケティングまでを一貫して支援する仕組みを構築する。
 タッチスクリーンはスマートフォン(多機能携帯電話)などIT機器の基幹部品として世界的に有望な分野とされているが、韓国は参入が遅れ、世界5位の水準にとどまっている。ただ、韓国は世界需要(2001年基準)の約20%を占めているほか、技術競争力もあり、成長が見込まれている。

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