【ワシントン聯合ニュース】キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は1日、米ワシントンDCで開かれた「アジア政策座談会」に出席し、先ごろ訪韓した際に韓国大統領選の有力候補陣営と会談したことについて、「全ての陣営が北朝鮮との対話再開に強い意志を持っていた」と述べた。
 全ての陣営は、与党・セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補、最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補、無所属の安哲秀(アン・チョルス)氏の3陣営と思われる。キャンベル次官補は、これら候補者が米国との強固な関係の維持を望んでいると評価した。
 また、最近の米国の対北朝鮮外交で最も重要なポイントは韓国との緊密な協調を土台にしていると前置きした上で、「中国とも必要な部分で協力し、日本とも緊密に協力していきたい」と述べた。さらに「対北朝鮮政策は単に米国が主導し、ほかの国がそれに従うのではなく共に努力して最善の政策を決定している」と強調した。
 中国の指導部交代、米大統領選、日本の政局の変化などを挙げ、「今は非常に重要な時期」であると指摘調。「米国の次期政権は(北朝鮮問題について)韓国などと早期に話し合いの場を持つべきだ」と主張した。
 一方、座談会に出席したヒル元国務次官補は「結局、北朝鮮の核保有を認めるという考えは非常に危険」とし、「北朝鮮との対話を維持しながら外交的努力を続けるべきだ」と述べた。また、「中国と共に北朝鮮政権の状況を正確に把握することが重要だ」と指摘した。
 ブッシュ政権時代にホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)アジア担当部長だったビクター・チャ氏の司会で進められた座談会には、クリントン政権で国務次官補を務めたウィンストン・ロード氏ら多数の専門家が出席した。

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