【ソウル聯合ニュース】国連環境計画(UNEP)の報告書によると、北朝鮮の平壌の大気がソウルよりも汚染されていることが分かった。米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が1日、報じた。
 UNEP報告書によると、2008年の平壌の二酸化硫黄濃度は0.009pppmで、同年のソウルの濃度(0.006ppm)より高かった。
 二酸化硫黄は各種の呼吸器疾患を引き起こすほか、酸性雨の原因ともなる物質。
 また、平壌の年間のちり発生量は200グラムと高水準だった。1990年代初めの韓国・光州の発生量は120グラムだった。
 報告書は大気汚染の原因について火力発電所や工場、家庭で石炭を燃料として使用しているためと分析した。北朝鮮の石炭使用量は2000年の2200万トンから2007年には2700万トンに増加している。
 そのほか、主要河川の水質悪化や山林荒廃も深刻な状態であると指摘された。
 UNEPの調査は2010年から今年8月まで、北朝鮮の協力を得て実施された。VOAによると、北朝鮮の環境の実態が公開されるのは2003年に初めて国連報告書が発表されて以来、9年ぶり。

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